【作例多数】EOS R6 Mark IIを使い込んだ本音レビュー。選んだ理由と、2025年最高のカメラと思える機能。

【作例多数】EOS R6 Mark IIを使い込んだ本音レビュー。選んだ理由と、2025年最高のカメラと思える機能。
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はじめに:EOS R6 Mark IIを選んだシンプルな理由

2025年、新しい相棒としてCanonの「EOS R6 Mark II」を購入しました!

EOS R6 Mark II(キヤノン公式ページへリンク)を買った理由は、とてもシンプルです。「撮りたいと思った瞬間を、最高の形で残せる可能性が最も高いカメラ」だと直感したから。

スナップ撮影は、一期一会の連続です。

街角でふと見つけた光と影のコントラスト、旅先で出会った人々の屈託のない笑顔、不意に電車がと通って出来上がる最高の構図。これらは二度と同じ姿を見せてはくれません。

一瞬の感動を高いクオリティで残す事が私が25年間カメラを持つ、ずっと変わらない想いです。

  • EOS R6 Mark II、気になっているんだけど実際どうなの?
  • EOS R6シリーズは自分の撮影スタイルに合っているのかな?

そんな風に思っているあなたへの、背中をそっと押せるような、あるいは「ちょっと待てよ」と立ち止まるきっかけになるような、そんな気付きになれば幸いです。

私は2000年頃の100万画素のデジカメが凄い!と言われたデジカメ初期の頃からカメラに触れ、撮影仕事の経験もあるハイアマチュアカメラマンです。

20年以上のCanonユーザであり、仕事でスマホ内部の構造を知っているエンジニアでもあります。

そのため「一眼カメラ買った方が良いかな??スマホのカメラどれが良いかな?」という質問を本当に多く受けます。

上記背景もあり、スマホ画質の限界やアマチュアが持ち歩きやすいカメラは何なのか、カメラ進化と共に比較し続けてきました。

私のカメラ歴は以下のようになっております。特にキヤノンのAPS-Cやフルサイズを多数使ってきました。

初撮影の印象:手に馴染む感覚と、ファインダー越しの新たな世界

EOS R6 Mark IIを手に取って1枚撮影した時、まず感じたのは「ああ、Canonのカメラだな」という安心感。

動画にも強くなったEOS R6 Mark IIは左肩に動作・静止画の切り替えスイッチが搭載され、電源スイッチはこれまでの左肩から右肩に移動しました。

最初は少し違和感がありましたが、数日使っているうちに慣れました。

電源スイッチが右肩へ移動した事で、右手だけで電源のオンオフから撮影までを完結できるようになり、スナップ撮影の即応性を高めてくれていると感じています。

電子ビューファインダー(EVF)も進化しており、驚きました。

もともと私は一眼レフの光学ファインダー(OVF)しかあり得ないと思っていたタイプの人間なので、EOS R6で初めてミラーレスへ移行する決断をしました。

EOS R6 Mark IIのEVFは、さらに進化していました。
約369万ドットの有機ELパネルは、ほぼOVFを覗いているかのような自然な見え方です。露出やホワイトバランス、絞りもリアルタイムで反映されるようになり、逆にOVFに戻れないほどの快適性です。

さらに「OVFビューアシスト」機能をオンにすると、黒つぶれや白飛びしがちな部分の階調を、肉眼で見た印象に近づけて表示してくれます。

やはり、キヤノンのEVFは最高です!スナップ撮影でEVFが気持ち良くないと撮影で気分が上がってきません。

EOS R6 Mark IIを「最高のスナップシューター」とおすすめする5つの理由

1. 異次元のオートフォーカス性能

EOS R6 Mark IIのAF性能は、一言で言って「異次元」です。

EOS R6と比較して圧倒的なAF性能を誇り、視線検知を入れて複雑になったEOS R1と比べてバランスが良く使いやすい、2025年時点で最高のカメラだと言えます。

私がEOS R6からR6 Mark IIに買い替えた最大の理由はAF性能です。

ディープラーニング技術を活用した事により、人物の瞳はもちろん、顔や頭部を粘り強く追い続けてくれるのは当たり前。R6 Mark IIからは、新たに「馬」「鉄道」「飛行機」といった被写体にも対応しました。

スナップ撮影では、電車や飛行機、鳥などが急に現れます。

R6では、運に任せて瞬発力で連射するイメージでしたが、R6 Mark IIなら一度カメラが被写体を認識すれば、あとはカメラに任せっきりで構図とシャッタータイミングに集中できます。

手前に障害物が来ても、ある程度なら被写体を追い続けてくれます。

2. スナップ撮影の気持ちを高めてくれるEVF

EOS R6 Mark IIのEVFは、「見え方の自然さ」がとても良いです。どんな環境でも、見たままの感動を、自信を持ってフレームに収めることができます。

動きの速い被写体を追いかけてもタイムラグ無く滑らかに表示してくれるので、決定的瞬間を逃すことが格段に減りました。

スナップ撮影において、「自分の想像通りにタイムラグ無く見える」という感覚は何よりも重要です。

街歩きをしていて撮り始め、テンションが上がってくるか来ないかで撮れる写真が大きく変わります。

3. RAWバースト撮影

シャッターボタンを押す少し前から連写した写真が保存出来るという、夢のような機能です。

RAW撮影のみであったり、撮ったデータは繋がった巨大なRAWデータなので編集が大変という癖が強い機能ではあるのですが、いざという時にとても頼りになります。

例えば卒業式や運動会でどのタイミングに子供が出てくるかわからない時、木に止まっている鳥がどこで飛び立つかわからない時。

RAWバースト撮影が無ければ撮る事がほぼ不可能な写真を簡単に撮る事ができます。

4. ハイライト警告が便利

キヤノンの「ハイライト警告」は、撮影後の画像を再生した際に、白飛びしてしまった部分を点滅させて教えてくれる、地味ながらも非常に頼りになる機能です。

晴れた日の屋外など、明るい場所で液晶モニターを見ても、本当に白飛びしているか正確に判断するのは意外と難しいものです。

この機能があれば撮影したその場で即座に気付けるので、露出を補正して撮り直すといった的確な判断が可能になります。

RAWで撮影していても、完全に飛んでしまった色情報はなかなか戻ってきません。

撮影段階で白飛びを確実に回避できるこの機能は、撮って出しでもRAW現像でも、作品のクオリティを格段に引き上げてくれる機能です。

5. 夜景撮影の常識を覆す、驚異的な高感度耐性と手ブレ補正

私はスナップ撮影の機動性を重視するので三脚は長時間露光以外では使いません。

夜景撮影はISOノイズと手ブレとの闘いになります。ISOを上げればシャッタースピードを稼げて手ブレは防げますが、ノイズが増えて画質が劣化します。

EOS R6 Mark IIは夜景撮影においても手持ち画質がかなり改善しました。

常用ISO感度は最高102400で、ISO12800までは実用的です。

そして、最大8.0段という驚異的な効果を誇るボディ内手ブレ補正です。レンズ側の手ブレ補正と協調することで、これまででは考えられなかったような低速シャッターでも、手持ちでブレずに撮影できてしまいます。

シャッタースピード1/10秒くらいまでは余裕、1/2秒でも息を止めて何枚かトライすれば手持ちで撮れてしまうレベルです。

6. キヤノンのカラーサイエンスで忠実な景色がスナップできる

私はRAWで撮影してLightroomで現像しますが、RAWデータの色味とバランスは非常に重要です。

繊細なグラデーションや色調を表現するには、やはり元のRAWデータが良くないと調整が難しいです。

Canonのカラーサイエンス(色作り)は現実の景色に忠実で、機種が違っても一貫性のある色が出ます。

Windowsパソコンの色表現である「Windows Color System」にも採用されている程です。キヤノンのカメラは肌色の再現性が非常に美しいです。

7. 2420万画素という「最適解」

最近のカメラ市場は、4000万、5000万画素といった高画素機が全盛ですが、高画素になればなるほど1枚あたりのファイルサイズは巨大になります。

高画素化には色々なデメリットがあります。

  • 手ブレに弱くなる。
  • データ管理や現像作業に大きな負荷がかかる。
  • センサーサイズはフルサイズやAPS-Cといった決まったサイズなので、画素数を上げ過ぎると1画素に使える光の量が減る。つまりノイズに弱くなり、1画素あたりの色表現(ダイナミックレンジ)も狭くなる。

その点、EOS R6 Mark IIの有効約2420万画素というスペックは、私にとってまさに「最適解」だと感じています。

2400万画素前後はA3サイズ以上の大判プリントにも十分耐えうる解像感を持ちながら、ファイルサイズは大きすぎず、軽快なデータハンドリングが可能。

高感度性能とのバランスも絶妙で、画素ピッチに余裕がある分、暗所でのノイズを抑えやすくなっています。

つまり、画質、データ容量、高感度性能といった、写真のクオリティを左右する要素が、非常に高いレベルでバランス良くまとまっています。

トリミング耐性も適度にあるので、スナップ撮影の構図を後から調整する事も十分可能です。

【作例と共に解説】EOS R6 Mark IIと歩く、光と影のスナップ撮影術

私が各所を旅しながらR6 Mark IIで撮った作例を載せていきます。

朝のカフェ。サンフランシスコ空港近くのホテルにて。屋内と屋外でグラデーションの大きなシーンです。
大迫力のエアバス「A380」。ロサンゼルス空港付近にて。近くを通っていたのでサーボAFでしっかりと追う必要がありました。
葛西臨海公園。明暗差が大きく、シャドウ部の画質が劣化しやすいです。
サンフランシスコ郊外。夜明け直後なのでかなり暗いシーンです。
オシャレな朝食。ワシントン郊外のアレキサンドリアにて。寄った撮影なのでF値をかなり絞る必要がありました。
紫陽花寺で知られる神奈川県妙楽寺。日差しが非常に強く、日向と日陰で明暗差が厳しいシーンです。
朝のお手入れをするにゃんこ🐈。警戒されないよう、望遠レンズを使って手ブレをしないように撮りました。

EOS R6 Mark IIの「ここが少し気になる」デメリット

R6 Mark IIは、もちろん万人にとって100%完璧なカメラというわけではありません。

1. バッテリーの持ち

前モデルのR6よりは改善されましたが、一日8時間程度歩き回って撮影する場合は、予備バッテリーが必要です。

連写、動画撮影はバッテリーの減りが大きいですし、精細なEVFであるがゆえに、EVFが意外とバッテリーを消耗しています。

2. 純正のRFレンズが高い

Lレンズで代表されるRFマウントレンズは高い描写性能を誇りますが、RFレンズは値段が高いです。

マウントアダプターを使えば、EFレンズでも十分高い画質を生み出す事ができます。

最近ではサードパーティ製のレンズも出てきていますが、フルサイズ用のレンズで28-70mm等の王道の焦点距離は純正がメインになります。

3. 動画切り替えスイッチが邪魔

動画性能を売りにしているだけあって、動画の切り替えスイッチが左手の非常にアクセスが良い位置にあります。

静止画写真しか撮らない人にとっては動画ボタンは何も意味が無いので、間違えて触ってしまって邪魔だなと思う事が時々あります。

段々と慣れてきた感じはします。

4. どこまでの重量が許せるによっては選べるレンズが狭まる

EOS R6 Mark IIの本体重量は670gです(バッテリー/メモリーカード含む)。
本体だけで670gは決して軽いとは言えないので、許容出来るかどうかは考える必要があります。

例えば1㎏までしか許せない人だと、装着できるレンズはキットレンズレベルになってしまいます。

フルサイズのRFレンズは600g程度を許容すればかなり色々なレンズを選べるので、本体と合計で1.3kgくらいが許容出来ると楽しめる範囲が広がります。

カメラは外に持ち出す重さである事がカメラ選びの第一歩です。

EOS R6からの乗り換えは「アリ」か?私の結論

「初代のEOS R6を持っているんだけど、R6 Mark IIに乗り換える価値はある?」

これは、本当によく聞かれます。個人的には「EOS R6 Mark IIは是非買って欲しい!」です。

圧倒的なAF性能、RAWバースト撮影など顕著な機能差がありますので、色々な事が起こるスナップ撮影で頼りになる事間違い無しです。

しかも、R6 Mark III発売のウワサもあり、R6 Mark IIは非常に買いやすい価格になっています。なんと、中古の美品が20万円台前半で買えます!新品のR6とほぼ同じ水準です。

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R6 Mark IIIが出たとしても35万円近い価格が予想されますので、今からR6 Mark II買っても十分に使い倒せると思います。

静止画だけで動かない被写体・風景を撮るなら初代R6でも良いと思います。

ただ、R6 Mark IIのAF性能を知ってしまったら、買って良かったと思えるはずです。スナップシューターとして、さらに色々なシーンを残す事ができると思います。

まとめ:EOS R6 Mark IIは写真ライフを変える

EOS R6 Mark IIを購入してから、私は写真を撮ることがさらに楽しくなりました。

特に動く被写体を撮る際の設定が楽になり、とっさに動く動物や電車を撮る機会が増えました。

スナップ撮影はとにかく楽しくシャッターを継続的に切り続けるスタイルを確立する事が上達のカギです。

お気に入りの1台として最有力のEOS R6 Mark II、是非一度試してみてください。

私は、今回はメルカリで買いました。

メルカリ(EOS R6 Mark II検索画面へリンク)でも中古で多く取引されており、信頼できる出品者を見つけられれば選択肢としてはアリです。

あなたの写真ライフを変えてくれる1台になると確信しています。最後まで読んで頂いてありがとうございましたm(_ _)m
おわり。

この記事を書いた人 Wrote this article

kenshi2009

kenshi2009

写真歴25年のベテラン写真家。愛機キヤノンEOS R6 Mark IIとEOS R10を手に、旅や日常の心揺さぶる瞬間をスナップします。また、燻製料理への知識も深く、店舗の料理メニュー写真を手掛ける事も。食と写真、両方の分野で豊かな表現を追求しています。 燻製16年目🍖、写真25年目📷、ブログ25年目📓。 奈良好き🦌 Twitterにほぼ毎日います!【SNS一覧:https://lit.link/kenshi2009】