【EOS R6レビュー】メインカメラで使えるミラーレス一眼。もう一眼レフはいらない?

フルサイズミラーレスの完成形、EOS R6

Canon EOS R6購入の決め手と使ってみた評価を記事にします。
筆者はアマチュアのカメラ歴が約20年で、いくつか写真の仕事をしたこともあるハイアマチュアになります。今まで撮った写真は20万枚程度です。
ミラーレス一眼はEOS Mが発売された2013年頃から私も検討していましたが、バッテリー持ち、高感度性能、電子シャッター性能が満足いく製品が登場せず、ウォッチしていました。今回、EOS R6でついにミラーレス一眼がメインカメラとして使えるレベルになったと判断したため、購入を決断しました。
買い替え前に私がメインで使っていたカメラはEOS 5D mark IIIで、2013年購入です。EOS M6(ミラーレス一眼), EOS kiss x5(入門機)も持っています。
今回買い替えたのはフルサイズのミラーレス一眼EOS R6で、初めてメインカメラを一眼レフからミラーレス一眼に買い替えました。
EOS R6は発売は2020年7月ですが、2021年12月でもデジタルカメラ売り上げランキングで1位を取ったりしている人気機種です。
キヤノン「EOS R6」が4カ月ぶりの新品1位。EOS R3は供給不足でランク外 – デジカメ Watch (impress.co.jp)
今回、購入にあたり比較検討した機種は以下になります。
フルサイズの一眼カメラを買う検討をしているので、該当の機種を見ています。EOS 1DXについては少し世代が古く、プロ向けの機種で個人的に触っても参考にできないので除外しています。
EOS 5D mark III :2012年 3月 発売 ⇒ 前機種
EOS 5D mark IV :2016年 9月 発売
EOS R :2018年10月 発売
EOS RP :2019年 3月 発売
EOS R6 :2020年 7月 発売 ⇒ 購入機種
EOS R5 :2020年 8月 発売
ROS R3 :2021年11月 発売
細かいスペックなどは色々なWebサイトに情報も載っていますし、ここでは割愛します。
上記機種の使い勝手から見た比較をしている記事がありますので、是非そちらも見て頂けると嬉しいです!
[sitecard subtitle=合わせて読みたい url=https://photo.kenshi2009.com/camera-eos-r-comp/]
私は2000年頃の100万画素のデジカメが凄い!と言われたデジカメ初期の頃からカメラに触れ、撮影仕事の経験もあるハイアマチュアカメラマンです。
20年以上のCanonユーザであり、仕事でスマホ内部の構造を知っているエンジニアでもあります。
そのため「一眼カメラ買った方が良いかな??スマホのカメラどれが良いかな?」という質問を本当に多く受けます。
上記背景もあり、スマホ画質の限界やアマチュアが持ち歩きやすいカメラは何なのか、カメラ進化と共に比較し続けてきました。
購入の一番の決め手

購入の一番の決め手はAF(オートフォーカス)性能です。EOS R6, R5, R3はそれ以前の機種と比べて焦点が合うまでの速度に明らかな違いがありました。
特に私が最も使っているレンズ「EF100mm F2.8L マクロ IS USM」は、マクロとスナップ撮影どちらもメインレンズの1つとして使っています。ところが「EOS 5D mark III + EF100mm F2.8L マクロ IS USM 」の組み合わせではAFで焦点が合うのに2~3秒かかるのは良くあることで、最終的に焦点が合わない(AFが迷う)ことも珍しくありません。さらに、液晶で撮影するライブビュー撮影では5秒以上かかるのが普通というレベルです。そのため、MF(マニュアルフォーカス)を多用していました。
「EOS R6+EF100mm F2.8L マクロ IS USM」の組み合わせで色々な被写体の写真を撮りましたが、焦点が合うまでおおよそ0.5秒以下、遅くても1秒以内で非常に安定して速かったです。
AF性能以外にも全体的な正統進化
EOS 5D mark IIIとEOS R6の比較を色々調査すると、全てにおいて大きく正統進化していました。さすがに8年も経つと進化がすごいですね!
・重量は300g減
本体重量は860g → 598g(バッテリー無し)と300g近い差があります。スマホ2個分くらいと思うと、すごく大きな違いであることがわかるかと思います。
・バリアングル液晶無し→あり
軽くなっている上にバリアングル液晶がついているのは嬉しすぎます。
・常用可能なISO値(高感度性能)はISO6400程度→ISO25600程度
EOS R6は画素数をあえて増やさずに高感度性能に振り切っているので、画素数は EOS 5D mark III と変わっていません。その代わり、高感度性能がEOS R5よりも高いと言われています。
・バッテリー持ちは EOS 5D mark III と遜色無い
EOS 5D mark IIIはほぼファインダー撮影のみで、EOS R6は電子ファインダーとライブビュー半々程度の撮影で使っています。
この使い方で、バッテリー持ちに大きな違いは感じませんでした。
今回、買ったのは下記3点です!
RFマウントの撒き餌レンズ、RF50mm F1.8 STMはRFマウントによる小型化の恩恵を手軽に感じるのに素晴らしいレンズです!EFマウントの撒き餌レンズよりも光学特性が優れていると思います。
また、EFマウントからRFマウントへの変換アダプターはEFレンズ資産がある方は必須ですね。


買ってからわかった【便利】ポイント

・タッチAF
タッチした箇所にAFが合うというのは、とても便利です。ミラーレス登場初期からあった機能ではあるのですが、ライブビューでのAFが遅すぎてそもそもタッチAFを使う機会がありませんでした。AFが爆速になったことで、この機能が本領発揮しました。
・瞳AF
目が片方でも映っていれば良いので、便利です。マスクしていても問題無く、サーボAFでの追従も速いです。
・Servo AFの追従速度
EOS 5D mark IIIではは正面に向かって走ってくる子供や電車はマニュアルフォーカスで置きピンが必要だったのですが、EOS R6では正面に向かって走ってくる子供も問題無く追従します。
・撮って出しの進化
イメージセンサーと画像処理の進化が大きいです。
夕日やイルミネーションなど人の好みが分かれる場合を除き、撮って出しの現像で使える写真が大幅に増えました。EOS 5D mark IIIでもLightroomでしっかり現像作業をすればほとんど同レベルの水準になることは多いですが、やはり手間が大幅に減ったのは嬉しいです。
・物体認識
EOS 5D mark IIIからあったAF時の測距エリア選択はEOS R6でも変わらず存在しますが、EOS R6ではAFで最初に焦点が合った際に認識した物体に追従し、画角を変えた後に再度AFをした場合、優先的に同じ物体に焦点を合わせるという機能があります。
これにより、被写体が移動した場合や、空を多く写したいけど地面に焦点を合わせたいといった撮影シーンでも素早く撮影できます。物体認識する対象(人物や車など)をメニューで選ぶことで、さらに検出しやすくすることもできます。
・コントロールリング
RFレンズやEF→RF変換のマウントアダプターEF-EOS Rにコントロールリングがついているものがあります。買う前はいらないかなと思っていたんですが、露出補正やホワイトバランスに設定すると便利です。露出補正やホワイトバランスは、今までダイヤルですぐに変えれなかったので現像時にカバーできる分は全く変えずに撮っていたのですが、撮影時に変更できることで現像の負担が減らせると思います。
最近、LightroomよりもDigital Photo Professionalの方が手間少なく綺麗な発色やノイズ低減ができているという記事もあったりしますので、私も撮って出しを良く見て行こうかなと思っています。

・電子暗幕でセンサー保護
これは恐らくEOS Rからだと思いますが、センサーの表面に電子暗幕(ブラインドのようなもの)がついていて、イメージセンサーが剥き出しでは無くなっています。EOS M6等はセンサーが思いっきり出ていて気になっていたのですが、これならレンズ交換時も安心です!
EOSシリーズ各機種のセンサー構造を比較紹介した下記の記事もあるので、興味ありましたらご覧ください♪
[sitecard subtitle=合わせて読みたい url=https://photo.kenshi2009.com/camera-sensor-comp/]
買ってからわかった【残念】ポイント
・動画撮影では最適解ではない
これは私としてはこだわりポイントでは無くあまり調べていなかったので、個人的には小さな問題です。
動画時間が30分まで、動画を撮ると発熱がすごい、ProResで録画するには外付けのデバイスが必要、撮影対応モードがCanon下位機種相当であるなど、気になる点が結構あります。動画をメインで撮るならCanonよりPanasonicやSONYの方に分があるように思います。
ただ、設定次第である程度使いやすくなります!EOS R6の動画デフォルト設定は本当におすすめしないので、たまにしか動画を撮らない方も下記の設定変更しておくことをおすすめします。
[sitecard subtitle=合わせて読みたい url=https://photo.kenshi2009.com/eosr6-movie-set/]
・RFマウントのレンズダストキャップが締めづらい
強いてあげれば程度の細かな点ですが、実は一番の残念ポイントはここでした。
※RFマウント自体の問題であり、EOS R6固有の問題ではありません。
レンズダストキャップ(レンズ裏側のセンサー側につけるキャップ)が締めづらいです。EFマウントの時は締められる箇所がキャップを1周させる間に3か所あったのですが、RFマウントでは1か所しかありません。下の写真中央にある目印と赤いラインを合わせて締めれば良いのですが、撮影中に手元を見ずにレンズを変える時にもたつきやすいのが残念です。1か所にする理由を知らないのですが、端子数が増えたことが関係しているんですかね。

RFレンズキャップについては、下記の記事でいくつか解決策を紹介しています。
[sitecard subtitle=合わせて読みたい url=https://photo.kenshi2009.com/rf-lens-cap/]
おわりに

EOS R6について、自分の使いこなしメモを含めて購入直後の感想をまとめてみました。
私の評価ではミラーレス一眼の完成形を見たとも言えるこの機種。いよいよ一眼レフを抑えてミラーレス一眼1強の時代が始まって来ていますね!
今回も1年ほど悩んでEOS R6を購入しました。
カメラを20年以上やっていても、高額なミラーレスやレンズを選ぶのはとても難しいです。
私自身も活用しているサブスクやレンタルをうまく活用して、購入前に一度普段の撮影で使ってみるのがおすすめ!
選択肢の1つとして、知っておくべきだと思います。
カメラや撮影機材のサブスク・レンタルについては以下で詳しく説明しています。
[sitecard subtitle=合わせて読みたい url=https://photo.kenshi2009.com/subscription-comp/]
私は価格の高いレンズや重いレンズ、GoProやDJI Pocketなど使うかわからない撮影機材はまず借りて試しています。
何でも買っていたら自宅の場所を取りますし、機材が増えてメンテナンスも大変です・・
長い文章を最後まで読んで頂いてありがとうございますm(_ _)m
おわり。
本ブログではEOS R6について他にも色々と記事を書いていますので、是非読んでみてください♪
[sitecard subtitle=合わせて読みたい url=https://photo.kenshi2009.com/rf100-500mm-review/]
[sitecard subtitle=合わせて読みたい url=https://photo.kenshi2009.com/photo_sunrise/]

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この記事を書いた人 Wrote this article
kenshi2009
燻製するフォトグラファー。燻製教室と写真撮影でお仕事したりブログ書いてます。燻製16年目🍖、写真25年目📷、ブログ25年目📓。EOS R6使用。 燻製も写真も季節を楽しみながらやってます🍂 写真の無断転載は禁止。奈良好き🦌 Twitterにほぼ毎日います!【SNS一覧:https://lit.link/kenshi2009】