【RFレンズ】キヤノンEOS Rシリーズのキャップが締めにくい問題の解決方法3選

【RFレンズ】キヤノンEOS Rシリーズのキャップが締めにくい問題の解決方法3選
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キヤノンのミラーレス一眼カメラはRFマウントシステムになった事により、レンズが小型軽量化し、AF速度が大きく向上しました!

しかしRFマウントは使うに当たって1つだけ大きな残念ポイントがあります。

RFレンズのダストキャップ(リアキャップ)が締めづらいという問題に焦点を当て、その原因と解決策を詳しく探っていきます。

私は2000年頃の100万画素のデジカメが凄い!と言われたデジカメ初期の頃からカメラに触れ、撮影仕事の経験もあるハイアマチュアカメラマンです。

20年以上のCanonユーザであり、仕事でスマホ内部の構造を知っているエンジニアでもあります。

そのため「一眼カメラ買った方が良いかな??スマホのカメラどれが良いかな?」という質問を本当に多く受けます。

上記背景もあり、スマホ画質の限界やアマチュアが持ち歩きやすいカメラは何なのか、カメラ進化と共に比較し続けてきました。

RFマウントシステムの概要

RFマウントシステムのメリット

RFマウントは、キヤノンが2018年に導入した最新のレンズマウントシステムです。

主な設計上の特徴は大口径設計(内径54mm)、ショートバックフォーカス(20mm)、高速データ通信(最大40Gbps)という物です。

RFマウントはレンズ側でカメラの一部設定が操作できるコントロールリング等の便利な機能も増えているので、レンズとカメラを接続する端子数がEFマウントから増えています。

これらの設計変更により、より明るく、より小型で、よりAF速度が向上したレンズの設計が可能になりました。

キヤノンが扱う5つのマウントまとめ

CANONでは現在5つのマウントがあり、とてもややこしくなっています。

表にすると下記のような対応関係です。
変換マウントは使わない状態での表となります。

マウント名 →
↓ シリーズ名
EFEF-SMRFRF-S機種の例
APS-C一眼レフ×××EOS kiss x10
フルサイズ一眼レフ××××EOS 5D mark IV
APS-Cミラーレス
(Mシリーズ)
××××EOS M7, kiss M
APS-Cミラーレス
(Rシリーズ)
×××EOS R7, R10
フルサイズミラーレス××××EOS R5, R6

RFシステムを使ったEOS R6で唯一、最大の残念ポイント

Canon EOS R6を使っていてそのAF(オートフォーカス)性能、手振れ補正の進化、小型化を両立した機体に驚かされるばかりです。

そんなEOS R6ですが、1つだけ大きな残念ポイントがあります。

それは。。

RFレンズのダストキャップが締めづらい!

ダストキャップというのはキヤノン公式の名称で、カメラ業界ではリアキャップとも呼ばれます。

レンズのリア(後ろ側=カメラ本体側)につけるキャップです。

このリアキャップが非常にはめにくいんですよね。


キャップが締めにくい理由:RFレンズのダストキャップ構造

EFレンズの時は締められる箇所がダストキャップ(リアキャップ)を1周させる間に3か所あったのですが、RFレンズでは1か所しかありません。

具体的には、下の写真中央にある目印と赤いラインを合わせて締めます。

【参考】キヤノン公式の取り扱い説明書に載っているRFレンズの取り付け方法(5ページ目)。
RF50mm F1.8 STM 使用説明書

しかし、私は撮影中にレンズを変える時は手元を見ずに5秒くらいでレンズ交換します。とっさにレンズを変える時にもたつきやすいのが残念です。

RFマウントの仕様がそうなっているとはいえ、これでは被写体を見ながらや、夜景の撮影時に目印が見えなくてレンズ交換がもたつくこと間違いなしです。。

下記のような場合にRFマウントのキャップを締めようとすると、困ります!

  • 素早いレンズ交換が必要な場面
  • 暗所での撮影時
  • 手元を見ずにレンズを交換する必要がある状況

そこで、何とかRFレンズ交換をスムーズにする方法をまとめました!

大きく分けて3つの方法があります。


対策1.1か所しかないハメコミ部に印をつける

下写真のように、ハメコミ部はキャップのギザギザの形が違うだけで色が黒なので、パッと見で見づらいですよね。

そこで、この部分に色をつけてわかりやすくしようということです。

下記のようにシールを貼る方法や、マーカーで色をつける方法が紹介されています。

RFレンズのリアキャップが、はめにくいので対策 – mono-logue

Canon RFマウントのレンズキャップが使いにくいのを解消 | BABEL (babel-blog.com)

1か所でも上記のように色をつけてあげることで、RFマウントにレンズを装着する時と同じように色を合わせて装着するので、だいぶやりやすくなります。

また、改造が楽というのもメリットですね。

デメリットは、被写体を見ていたり、夜景撮影時などレンズを見ずにキャップを締めたい場合に効果がありません。

蛍光テープで少しでも夜に見やすくしようとしている人もいました。


対策2.キャップ内部のツメを削ってEFマウントのように3方向から挿入可能にする

RFマウントとEFマウントのキャップの径は同じです。

なので、RFレンズ用のキャップで引っ掛かっている内部のツメを削ってあげることで、EFレンズ用のキャップと同じように使うことができます。

ただ、当然ながらツメを削ってしまうとRFレンズ含めて保証外となってしまう可能性があることは承知しておきましょう。

下記のブログでわかりやすくツメの切り方が解説されています。

Custom Lens Dust Cap RF – snowfallのメモ帳 (hatenablog.com)

この方法であればEFレンズと同様、交換したRFレンズを見ずにキャップを締めることが可能です!

デメリットは少し改造のハードルがあるのと、特定の嵌め方でキャップが浮きやすくなる点です。


対策3.RFレンズとEFレンズ両方に対応したサードパーティのリアキャップを購入する

2番目で書いた通り、 RFマウントとEFマウントのキャップの径は同じです。

なので、EFレンズ・RFレンズ両方に対応したサードパーティ製のリアキャップが存在します。

しかし、有名なサードパーティはまだ作っていないようで、Amazonの在庫も安定していないようです。
楽天やYahoo!ショッピングではまだ見かけたことがありません。


下記のようなキーワードで定期的にチェックしていれば見つかるかもしれません!

「canon RF ダストキャップ」でAmazon検索

「canon RF リアキャップ」でAmazon検索

「ダストキャップ」と表現するのはキヤノン公式のようなので、サードパーティ製を探すなら「リアキャップ」のキーワードもチェックしましょう。


各解決策の比較

解決策難易度コスト効果リスク
対策1:印付け
対策2:ツメ改造
対策3:サードパーティ製

まとめると、上記になります!一長一短です。

主に明るい場所で落ち着いて撮影する場合は、印を付けるだけでも十分効果があるでしょう。

サードパーティ製が売っていれば試すのも良し。コストをかけたくなければ印付けかツメ改造を試すのが良いでしょう。

カメラを後日売ろうと思っている人は、印としてシールを貼るなどの対策にしておいて、ツメ改造は避けましょう!

おわりに

RFレンズのダストキャップに関する残念ポイントを解決する方法をいくつか紹介しました。

撮影スタイルは被写体やシーンによって様々ですので、自分に合った方法でどんどん撮影を快適にしていきましょう!

この記事が、RFマウントユーザーの皆様にとって有益な情報となれば幸いです。快適な撮影ライフを!


Canon EOS R6の全体的なレビューは下記で詳しく書いていますので、是非ご覧ください♪

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最後まで読んで頂いてありがとうございましたm(_ _)m

おわり。


本ブログではEOS R6について他にも色々と記事を書いていますので、是非読んでみてください♪

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この記事を書いた人 Wrote this article

kenshi2009

燻製するフォトグラファー。燻製教室と写真撮影でお仕事したりブログ書いてます。燻製15年目🍖、写真24年目📷、ブログ24年目📓。EOS R6使用。 燻製も写真も季節を楽しみながらやってます🍂 写真の無断転載は禁止。奈良好き🦌 Twitterにほぼ毎日います!【SNS一覧:https://lit.link/kenshi2009】