デジタル一眼カメラの永遠の弱点

デジタル一眼カメラは、レンズを変える時にセンサー部分が剥き出しになります。
ここにゴミやホコリが侵入してセンサーに付着すると、画質が劣化するというのを聞いたことがある人も多いと思います。
特に綺麗にカメラを扱う方は、レンズ交換時にホコリが入らないよう速やかに交換するのではないでしょうか?
そのため、普段毎日のようにカメラを操作していても、意外にもセンサーやミラー周りの構造はしっかりと見ていないカメラマンの方がいらっしゃると感じています。
今回は、Canonのカメラを4機種持っている私が、センサー周りの構造を「一眼レフ」「ミラーレス」「入門機種」「中級機種」で比較してみたいと思います!
センサーにホコリが付くとどうなる?
実はセンサーにホコリが付着してすぐわかるという物でもなく、下記のように絞りを最大にして白い壁や青空を撮影し、画像をチェックしないと気付けないことがほとんどです。
普通に撮っている分にはホコリだと気付けなくても、センサーに邪魔な物が直接ついているのですから、当然画質に影響します。せっかくデジタル一眼を使っているのに、画質が落ちるのは避けたいですよね。
特にミラーレス一眼は、名前が示す通りミラーが無いのでセンサーがむき出しです。一眼レフは、センサーの前にミラーがあるのでミラーが多少カバーの役割をしていました。
そのため、ミラーレス一眼はセンサーにホコリがつきやすい構造と言われています。
しかし、近年のミラーレス一眼は事情が変わっており、ミラーとは異なるメカシャッターを搭載している機種があります。 メカシャッターが搭載されているミラーレスだと、一眼レフよりもホコリに強いくらいです。
ミラーレスに限らずデジタル一眼カメラは、電源ON、OFF時にセンサーを細かく振動させる等してホコリを落とす工夫がされていたりします。
ただ、ホコリは入る時は入りますので、レンズ交換時になるべくカメラを下に向けて速やかに交換するのがおすすめです。
個人的には、ブロアーでセンサーを吹いたり、センサーを直接アルコールティッシュで拭く等はしない方が良いと思います。センサーは本当に繊細な部品であり、ブロワーで吹くにも部屋にもホコリが大量に飛んでますので余計にホコリが入ることもあります。素人が触ってどうにかなるような部品では無く、自分で拭くと傷がついたりしますので、あまり深追いはしない方が良いです。
ホコリが入ってどうしても気になる場合は素直に有料メンテナンスに出した方が泥沼に入らずに済むと思います。メンテナンスの頻度が気になる方もいると思いますが、ホコリが入らなければセンサークリーニングに出す必要は無いと思います。
Canon製デジタル一眼カメラのセンサー部比較
前提として触れておきたいのはレンズ交換は必ず電源を切ってから行いましょう。
レンズはアナログで電源も無いので電源ONしたまま変えても良いと思われがちですが、カメラとレンズは多数の端子で接続されて通信を行っている電子部品です。
EFマウントとEF-Sマウントは端子7個、Mマウントは端子9個、RFマウントは端子12個によってカメラとレンズが接続されています。
レンズによって最低F値も違いますし、手振れ補正やズームによってレンズ内で動いているレンズ群もあります。
大抵の場合は問題無いように設計されているはずですが、私は過去にカメラファームウェアにバグが起きたり、レンズ内の稼働するレンズ位置がおかしくなった経験があります。絶対に電源を切ったままレンズ交換しましょう。
また、これから書くように電源ON時はOFF時よりもセンサーが無防備になっていることがあります。
センサーへのホコリ付着という点でも電源はOFFにしてレンズ交換をすべきです。
EOS kiss x5 (APS-C 一眼レフ 入門機)

一眼レフ入門機である、EOS kiss x5です。
この機種のセンサー部は下写真のようになっています。

手前にミラーがありますが、下部に結構隙間があり、奥のセンサーが見えていますね。
これではミラーがあっても、ホコリは普通に入ってきます。
ブロワーでやるとホコリが奥に入って状況が悪くなることもあります。
ミラーは写真を撮影する時に上に持ち上がり、それ以外の時は降りています。
例外として、ライブビュー撮影の時はミラーが上がりっぱなしです。
EOS 5D mark III (フルサイズ 一眼レフ 中級機)

ハイエンド寄りの中級機、EOS 5D mark IIIです。
この機種のセンサー部は下写真のようになっています。

手前にミラーがあります、EOS kiss x5と違って下部の隙間が少ないですね。
比較的ホコリが入りづらいように思います。
価格による違うというよりも、センサーサイズの違いに伴ってミラーサイズが違う事から隙間が減っているように思います。
ミラーは写真を撮影する時に上に持ち上がり、それ以外の時は降りています。
例外として、ライブビュー撮影の時はミラーが上がりっぱなしです。
EOS M6 (APS-C ミラーレス 入門機)

ミラーレスの入門機、EOS M6です。
この機種のセンサー部は下写真のようになっています。

一目見て一目瞭然、丸出しですね(笑)
私はこの機種は超広角レンズ専用で使っていたのであまりレンズ交換しませんでしたが、これではすぐにホコリが入りそうな気がします。。。
手前に何もありませんので、当然どんな時もセンサーが剥き出しなのでレンズ交換は気をつけましょう。
EOS R6 (フルサイズ ミラーレス 中級機)

フルサイズミラーレスの中級機、EOS R6です。
この機種のセンサー部は下写真のようになっています。

こちらは一目瞭然、同じミラーレスでもEOS M6と違いメカシャッターで鉄壁ですね(笑)
センサーは全く見えていません。
ただし!
ミラーレスの特性上、電源ONするとプレビュー表示のためにメカシャッターはずっと開いたままでセンサーが剥き出しとなります(厳密には写真を撮る瞬間に一瞬閉じる)。
一眼レフのライブビュー撮影と同じ状態です。
くれぐれも、電源ONしたままレンズを交換しないようにしましょう。
まとめ

今回はデジタル一眼カメラを使い始めると悩むレンズ交換のポイントについて、センサー部の比較を交えながら書いてみました。
ミラーレスがホコリに弱いというような話は近年は無くなってきています。
・レンズ交換は必ず電源OFFして、素早く(カメラを下へ向けた方がベター)
・ホコリは気を付けていてもセンサーに付いてしまうことはある。センサーの清掃は深追いせず有償メンテナンスがおすすめ(やったとしても軽くブロワーくらい)
・最近のミラーレス機種(主に中級機以降)はメカシャッターがついているものもあり、ホコリには一番強いレベル
他にもカメラの記事を色々書いていますので、もし宜しければ見て頂けると嬉しいです!
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最後まで読んで頂いてありがとうございましたm(_ _)m
おわり。
本ブログではEOS R6について他にも色々と記事を書いていますので、是非読んでみてください♪
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