CanonのRFレンズは2022年4月7日から軒並み価格が上昇していますね💦
今回作例を載せる「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」も4万円近くの値上げです。
出典:YOUのデジタルマニアックス
https://www.dmaniax.com/2022/03/14/canon-price-up-apl-2022/
レンズだけで40万円もすると、気軽に試すこともできませんよね💦
この40万円程するLレンズを先日モニター利用することができましたので、EOS R6に装着して撮影した使用感と作例を載せて行こうと思っています。
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM仕様
「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」のスペックは下記のようになっています。
※長いので今後「RF100-500mm F4.5-7.1 L」と表記します。
色々なサイトで正確な仕様は紹介されていますので、この記事では必要な所だけ解説します。
出典:Canon公式サイト RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM 仕様
https://cweb.canon.jp/eos/rf/lineup/rf100-500-f45-71l/spec.html
同価格帯のEFレンズ、「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」がφ94×193、約1,570gなので、
EFレンズ ⇒ RFレンズとなることで
サイズ据え置き
望遠距離を400mm ⇒ 500mm
重量は200g軽量化
という、かなりの進化をしたことになります。
価格も7万円上がっていますが💦
望遠端がF5.6 ⇒ F7.1に劣化しているように見えるかもしれませんが、このレンズは500㎜で解放F値が急激に悪化するので、「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」と比べて400mm画角で劣っているということはありません。
400mmならF5.6なので「RF100-500mm f4.5-7.1 l is usm+エクステンダー2.0」で800mmとして使うなんてこともできそうです!
ロマンがありますね♪
500mmでエクステンダー2.0をつけると1000mmですが、F値が暗すぎて厳しいでしょう。
使用感結論(総評)

今回「RF100-500mm F4.5-7.1 L」で5か所、2000枚程撮ってみて、手持ちで500mm撮影がこれほど手軽に出来ることに衝撃と技術の進化を感じました。軽量化、手振れ補正、高感度性能などの技術が向上していますね。
解像感という意味では200mm~400mmでは文句の無い性能で積極的に使いたい、100mm、500mmは選択できるのが嬉しい、といった感触でした。
一方でレンズ交換や持ち運び、暗い場所での500mm使用に少し注意が必要なレンズだと思います。
軽々と買ってください!とは言えないお値段のレンズですが、私の記事が1つの助けになればと思い、この記事を書きました。
作例もこれからたくさん追加していきますので、少しでも参考になれば幸いです!
以下、それぞれのポイントについて良かった点、使いづらい点を細かく記載していきます。
・【メリット】1日手持ち撮り歩き可能

カメラ本体、レンズ、三脚座取り付けで総重量は2kg程度で、私の実感は「1日撮り歩ける」です。小柄な方は少し厳しい可能性があります。
私は特段筋トレやスポーツを生涯やっているような人ではなく、普通の体格です。
以前試した「EF70-200mm F2.8L USM+EOS 5D mark III」は総重量2.5kg程度で、私の実感は「数時間撮り歩ける(1日は無理)」でした。この時は今より若かったですが、それでも厳しかったです(笑)
私の場合はこの辺りの重量に厳しくなるラインがあるようです。
余談ですが三脚座があった方が手が引っ掛けられるので持ちやすかったです♪
参考に、下記が「RF50mm F1.8 STM+EOS R6」です。

・【メリット】200mm~400mmの解像感が感動もの
このレンズの良さが一番出るのは200mm~400mmだと思いました。
200mm~400mmにおいては、このレンズの写りは素晴らしいです。手持ち撮影では間違いなく最高クラスだと思います。
100mmだと私のメインレンズ、「EF100mm F2.8Lマクロ IS USM」の写りが恋しくなる場面が多々ありました。このレンズも悪くはないのですが、やはりズームレンズなので解放F値の暗さが気になります。
また500mmの解放F値がF7.1というのは想像以上に写りに影響があります。
暗い屋内や、昼間の屋外でもシャッタースピード1/2000以上ではISO 12800以上が多用され、PCで見るとノイズが気になります。
今回はモニター撮影だったので調子に乗って500mmを多用しましたが、可能な時は400mm以下になるよう、足で歩いて調整する方が良さそうです。
ただ、選択肢として500mmが選べるのはとても大きな魅力という点は間違い無いです。
・【メリット】ボディ内手振れ補正により手持ち撮影でもブレない
今回撮影していて、風景撮影をする場合、このレンズの特性を活かしやすい撮影距離は20m~200mくらいかなと思いました(焦点距離という意味では最大0.9mまで寄れます)。
動物やお子さんなど、メインの被写体がいる場合の撮影距離は構図や状況によります。
グランドの運動会や動物園、遠くのビル群などは丁度良いと思いますが、保育園の運動会程度だと近すぎると思います。
500mmの撮影となるとファインダー越しに見える画面は慣れていないとかなりフラフラします。
手振れについてはしっかりと比較検証できた訳ではありませんが、夜景ですら500mm画角を軽々と手持ち撮影できるのも、EOS R6以降で搭載されているボディ内手振れ補正が効いているんだと思います。
・【デメリット】歩きながらレンズ交換はきつい

こちらがレンズ外観になり、専用ケースが付属しています。
ケースに入れると、例えば1.5kgのミラーレスカメラに対応した三脚と同じくらいのサイズ感があります。
私は普段歩きながらレンズ交換を行っています。地面に何も置かずに交換レンズとカメラ本体+レンズを片手ずつに持って入れ替えるイメージです。
このレンズは歩きながらのレンズ交換は厳しいです(^^;
重さよりも、大きさが厳しいと思います。
また細かい話ですが、レンズを下にすると自重でズームリングが勝手に最大まで伸びてしまうので、何度も地面にぶつけそうになりました。
私は普段レンズ径67mmレンズを主力で使っていますが、67mm同士のレンズ交換であれば歩きながら可能です。レンズ径77mmのレンズ交換は地面にしっかり置いて行う必要があると感じました。
・【デメリット】カメラバックには入らない

当然と言えば当然ですが、レンズ径67mmで最適化された私のカメラリュックにはどれにもこの「RF100-500mm F4.5-7.1 L」は入らないです(^^;
写真のようにレンズケースにカメラストラップをつけるリングがついているので、三脚のように担いで歩くことになりました。
これ一本で、67mmで持ち歩けるレンズが2本減るイメージでした。
作例
作例を掲載する撮影場所は下記の予定です。順次更新していきます!
それぞれの場所について1つずつ個別の記事を書いて行く予定です。
更新したらお知らせしますので、見にいて頂けると嬉しいです。
使用したカメラボディ:EOS R6
撮影スタイル:歩きながらの手持ちスナップ撮影
動物園
・横浜動物園ズーラシア(神奈川県)
Canon公式の部活イベントも開催されるほど有名な撮影スポットで、私が行った日も「RF100-500mm F4.5-7.1 L」や近い特性のレンズを持っておられる方が数名いらっしゃいました。
動物の全身のみならず、表情まで読み取れるほど寄れるレンズは動物園に適したレンズだと思います。

オランウータン。遠くの高台で寝てると思いきや、観察されているのはこちらのようです😅
f/10, 1/320 s, ISO 1250, 焦点距離270 mm
ズーラシアの作例を載せた記事は下記になります。
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イルミネーション
・中野レンガ坂(東京都)
【編集中】
・相模湖プレジャーフォレスト(神奈川県)
【編集中】
遊園地、キャンプ
・相模湖プレジャーフォレスト(神奈川県)
【編集中】
夜景
・新宿駅歌舞伎町一番街周辺(東京都)
【編集中】
・新宿駅新都心交差点周辺(東京都)
たくさんの車が通る夜景を楽しめることで有名なスポットです。電車とビル群を写したり、大量の看板を圧縮効果で写したりも楽しめます。良く他のWebサイトで光の軌跡が写せます!と書いてありますが、歩道橋自体がかなり揺れる場所なので、ブレ写真が量産されてイライラする確率が高いので個人的には長時間露光はおすすめできない場所です(笑)
現在整理中で、1枚だけ作例を載せておきます。

(クリックで拡大)
100m程度先の交差点を圧縮効果で撮影。車は時速30km程度で走行。
スポーツ
・フットサルコート
【編集中】
まとめ:フルサイズで手持ち500mmの衝撃

この記事では「RF100-500mm F4.5-7.1 L」をEOS R6に装着して撮影した使用感と作例を紹介しました!
随時追加していきますので、また見に来て頂けると嬉しいです😊
今回「RF100-500mm F4.5-7.1 L」で5か所、2000枚程撮ってみて、手持ちで500mm撮影がこれほど手軽に出来ることに衝撃と技術の進化を感じました。
解像感という意味では200mm~400mmでは文句の無い性能で積極的に使いたい、100mm、500mmは選択できるのが嬉しい、といった感触でした。
一方でレンズ交換や持ち運び、暗い場所での500mm使用に少し注意が必要なレンズだと思います。
軽々と買ってください!とは言えないお値段のレンズですが、私自身、このレンズにとても憧れを感じました。
「RF100-500mm F4.5-7.1 L USM」のような高額レンズは中古で取り揃えるのもおすすめです!
私自身、本体は新品ですがレンズは9割以上中古で買っています。
また、サブスクやレンタルをうまく活用して、購入前に一度普段の撮影で使ってみるのもおすすめ!
カメラや撮影機材のサブスク・レンタルについては以下で詳しく説明しています。
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私自身、価格の高いレンズや重いレンズ、GoProやDJI Pocketなど使うかわからない撮影機材はまず借りて試しています。
何でも買っていたら自宅の場所を取りますし、機材が増えてメンテナンスも大変です・・
サブスクやレンタルは選択肢の1つとして、知っておくべきだと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございましたm(_ _)m
おわり。
本ブログではEOS R6について他にも色々と記事を書いていますので、是非読んでみてください♪
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